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星野:まず日本の開業率を10%に引き上げます!という言葉が生まれた経緯をお伺いしたいのですが
浜口社長(以下浜口):私は前職、地方の会計事務所で、会計ではなく企業の社長と会って相談を受けるような仕事をしていたんです。例えば、新しいお店を出すだとか、新しい仕組みを取り入れるだとかお手伝いをしていたんですね。そういう仕事を2年ほどやっていて、多くの社長様とお会いするのが、すごく楽しかったんです。自分でビジネスをしている人って、個性の強い人が多いじゃないですか。そういう人たちと接していて、もっと楽しい人が増えればいいなと思ったのが、ひとつの理由です。
また社会的な理由から考えると、新しいものがどんどん生まれていかないと、社会って良くなっていかないじゃないですか。だから起業家の様な人たちが増えていかないと、社会的にもいけないだろうなと思ったのがきっかけです。
星野:始めからオープンオフィスをやろうと考えてらっしゃったんですか
浜口:その時は、オープンオフィスもありましたけど、起業家を増やすためには何をするべきなのかって考えていました。その為にはまず、起業が成功するようなサービスの提供を考えていました。日本の社会は起業に対してすごくネガティブなイメージがあると思うんですね。例えば、星野さんももし起業したいと言ったら、親も反対するかもしれないですし、友達も彼女も反対することが多いと思うんです。そういったイメージを多くの成功した起業家が生まれやすいフィールドを作ることで払拭していきたいというのがありました。また文化的なもの以外にも、ハード的な起業のハードルを下げたいと思っていました。例えば、当時オフィスを借りようとしたら、私たちの様なオープンオフィスもなくて、すごくお金もかかってしまったんですよ。信用もなければ、ビルも借りられないですし。
この二つの方向性で私は100個くらいアイデアを考えたんですよ。
それで最後に残ったのが、このオープンオフィスだったんです。
星野:オープンオフィス以外に最後まで残った事業を教えて頂けますか。
浜口:ビジネスモデルを貸し出すようなアイデアがありました。当時はまだビジネスモデルという言葉自体もほとんどなかったんですが、そのとき、アイデアを出す人と実行する人は違うということに気づいたんですね。実行できる人は、そこからアイデアを銀行の様に借りて、そのフィーを払うというビジネスモデルを考えていた時があります。
まぁ、今思うとやらなくて良かったなと思いますけどね。
他は、起業家の教育をするビジネスなども考えました。ただその時思ったのが、私自身が、まだビジネスをうまくやったことがないのに、それで教えるというのはどうなのかなと思って、その時はやりませんでした。
今はオープンオフィスを選んで良かったなと思います。
星野:浜口様は、「表に出てこない経営者」とよく伺うのですが、何か特別なポリシーがあるのですか。
浜口:理由はいろいろとあるのですが、私自身、表に出るタイプではないと思っているんですね。それ以上に大きな理由は、私たちがやっている仕事は、黒子であるべきだと考えているからなんです。
起業家というと自分が前に出てくる印象が強いですが、そういった意味では、良いポジショニングになっているかもしれないですね。
でも、これで3ヵ月後くらいに、急に出てたら笑えますけどね。
星野:今までオープンオフィスに入居された企業様は何社ほどあるのでしょうか。
浜口:ちょうど1,000社くらいですね。具体的には、約900社様がオープンオフィスで、残りの100社様が他のサービスといった形です。
星野:中には非常に大きくなられた会社様もいらっしゃるのではないでしょうか。
浜口:もちろんありますよ。ただ私たちとしては、急成長する企業よりも、
20名程度の企業のまま安定して経営してくれている企業の方が嬉しいですね。
星野:それはどういった理由なのですか。
浜口:私たちの考え方としては、企業はあまり大きくなる必要はないんじゃないかと思います。
小さな会社じゃないとできないことやメリットもありますし、むしろ、ゆっくり事業スピードをコントロールして行った方が良いのではと思います。
急成長している企業を、例えて言うなら、軽自動車にターボエンジンを積んで走っている様なものじゃないですか。
そうすると、もちろんタイヤもすぐに傷んで変えたり、絶対、タイヤ以外に他のところも壊れてきますよね。
それで、ピットインして、壊れた部品を入れ替えて、無理に大きくなっていくようなことだと思うんですよ。
意外と急成長している会社は不幸になっている人も多くて、急成長自体はそれはそれで意義のあることだと思うのですが、私はちょっと違うと考えています。
利益を追求するというよりは、幸福を追求する。
そんな幸福追求型の経営を目指しています。
星野:御社の今後について教えて頂けますでしょうか
浜口:今後は起業家に向けて教育に関する事業を行っていけたらと思います。
先ほども話しましたが、起業って難しいことだと思われているんですね。
確かに成功率は決して高くはないんですが、でもその理由は、起業に関して無知だからだと思うんですよ。
学校の時って、しっかり勉強するじゃないですか。でも、起業に関してそういうことをしている人は少ないと思います。
だから今後は、起業に関して総合支援する会社として、起業家が安定するまで、支えてあげたいと思います。
例えて言うなら、草野球のグラウンド整備の様な役割ですかね。
星野:最後に一言お願いします。
浜口:まず、自分で事業を立案して、行っていくことは、すごく楽しいことだということを伝えたいです。
私自身もそうでしたけど、本当に想像以上の世界が見えますよ。
もうひとつは何をリスクか考えてほしいということです。
失敗って怖いですけれども、20年後なら笑い話にできるんですよ。
でも多分、もし何もしなかったら、20年後絶対後悔すると思うんですよね。
それってすごいリスクだと思うんですよ。
20年後、後悔するのがリスク。そういう風にリスクをとらえてもらえると良いと思います。
星野:本日はありがとうございました。
浜口 隆則(はまぐち たかのり) 株式会社ビジネスバンク 代表取締役
詳しくはHP(http://www.bbank.jp/)
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